僕はダーツケースが好きで、10年来国内外のほぼ全てのダーツケースを購入している。
自社作品を含めると、ダーツケース博物館が作れるんじゃないか?というくらい圧倒的な量になる。
ダーツケースを作ることもそうだけど、研究することが好きで、毎回必ず新しい発見がある。
(縫製品に限った話です)
「この値段でこのケース作れるのすごいなあ」とか、「この部分の始末は工夫されているな」とか、「このケースの元ネタは〇〇じゃん!」とか、もう、究極のダーツケースオタク。
そんな中、購入したダーツケースに対して、ほぼ必ずと言って良いほど感じる事がある。
それは「詰めの甘さ」だ。
「何でここはこんな粗悪な素材を使ってるの?」
「ここ曲がってるけど、この企画よく担当者GO出したな」など言ったらきりがないくらい。
高飛車な言い方で申し訳無いのだけど、僕だったら絶対に世に出さない、そんなケースばかり。
そもそもダーツケースに不向きな生地を使っているメーカーが本当に多い。
ダーツケースに向き不向きなんてあるの?って思うかもしれませんが、みんな知らないだけで、あります。
ケースの中に入っている芯材っていう材料一つ取っても、「これ使ったらだめでしょ!?」ってのもホント多い。
なぜこのような「詰めの甘い」ダーツケースが世の中に多いのか?
ここまでくると究極のおせっかいだと思うけど、僕なりにその答えを見つけたので書いておきます。
理由1
企画、生産担当者の圧倒的情報不足。
理由2
企画、生産担当者の妥協。
これらには明確な裏付けがあるので後日書きたいと思います。
失礼を承知で言うと、いち雇われの企画者、生産者が「究極」を追求できるわけがない。
どこかで、どうしてもサボることを考えてしまうのがサラリーマンだ。
そんなメーカー担当者が作る商品と、僕が作る作品のクオリティに差が出るのは、当然と言えば当然だと思う。
CAMEOのダーツケースは絶対に妥協をしない。
一つ一つ、常にそのケースにおける「究極」を求めて作っているから。
ブース出展した際に、何人かのお客様に声をかけて頂いた言葉がある。
「CAMEOのケースに買い換えたんだけど、CAMEO使っちゃうともう、他のは使えないね」
この頂いた言葉は、泣きたくなるくらい、本当に励みになりました。
ダーツケースは数多くあるけれど、CAMEOの物つくりは本気度が違います。
まだまだ、もっともと良いケースを作りたい。
「これで究極かよ?」って笑われないように、これからもさらなる究極を求め続けて行きます。